園長研修会の開催報告(6月24日、25日)

去る6月24日(月)、25日(火)の両日、茨城県オークラフロンティアホテルつくばで開催され、48園51名の先生方がご参加されました。全国からたくさんの先生方にご来場いただき、誠にありがとうございました。ここでは、3年ぶりに夏の研修会と別日程で開催された第33回園長研修会の当日の様子をご報告いたします。

1日目の開会式後、福山市立大学教育学部児童教育学科准教授の弘田陽介先生による「集団の知性をはぐくむ総幼研教育~日課活動と身体の協同性~」と題した報告会が行われました。これまでも同研究の中間報告会がありましたが、今回は分析終了後の結果と考察をお伝えする場として設けられました。

続いては、園長研修会と併催されました法人化後2回目を迎える社員総会(出席42園、委任状提出146園)。冒頭には今年度の展望と方針について、会長の秋田光彦先生からお話しいただきました。

18時からはいよいよ総幼研35周年を記念したシンポジウム「思いと実践に培われた35年 更なる飛躍にむかって‼ ~総合幼児教育研究会35周年~」が、オープニングスライドの上映と共にはじまりました。

その後は、会長の秋田光彦先生、副会長の小川敏雄先生、さくら学園保育園・園長の永沼真由美先生がご登壇。創設者の故・秋田光茂先生をはじめ、総幼研発足以来、会のためにご尽力いただいた故・星野茂丸先生を偲び、お二人との思い出や当時の様子を振り返っていただきました。小川先生からは、とにかく総幼研に関する本をいっき読みして勉強された過去のこと、さらに研修会の休憩時間も互いの思いを語り合い、一字一句逃さないぞ、と皆と共に学んだ熱いエピソードが語られました。永沼先生からは父であり、吉沼保育園の園長であった星野先生が「何時間も総幼研教育を語っていられる人」「子どもたちの持っている無限の可能性、その力を引き出そうと切磋琢磨していて、子どもたちの本物の感性をはぐくむにはどうしたらよいのかを考える人」「常に子どもたちのことを思い、自ら学ぶ姿勢を一生涯続けた人」であったということを、当時のエピソードをまじえながら語っていただきました。その様子を優しい眼差しで懐かしむ先生方の姿が印象的で、場内はあたたかい雰囲気に包まれました。さいごは、秋田先生から「先達の思いを引き継ぎ、私たちもしっかりとはぐくみながら、これからの40、50年をつないでいくこと」がたいせつであると締めくくられました。

2日目は会長講話からスタート。「『育って欲しい10の姿』からみる総幼研教育」を講題に、総幼研教育における「からだ」をテーマに紐解いていただきました。総幼研教育は、お部屋に入って座って取り組む活動も、挙手することも、五感はもちろんのこと、全身を使った活動。したがって、今日いわれている子どもの健康障害に対するアプローチのひとつになるといったお話をいただきました。

そして今回の記念講演は、株式会社幼児教育実践研究所・代表取締役の久野泰可先生を講師にお招きし、「幼児教育に新しい風を『考える力を伸ばす幼児教育』」について、ご自身の取り組みを中心にお話しいただきました。久野先生によると、「子どもにとって、あそびが豊富かどうかという観点はたいせつで、教材だけでは形だけの教育になってしまうこと。また、認知能力を高めるためには非認知能力が必要になり、その逆も同様であって、どっちかに偏るのではなく、両方が大事」といった言及がありました。

その後の久野先生と会長の秋田先生のトークセッションでは、「子どもたちの可能性を引き出す(当会でいう根っこの力をはぐくむ)」ことについての多面的な見つめ直しがそれぞれのお立場から語られ、分析やエビデンスだけで全てを説明しきれない幼児教育の奥深さを、これからも考えていくことの重要性が紐解かれました。

12時から2日間の研修会を結ぶ閉会式が行われたあと、昼食を楽しみながら、参加者どうし研修会を振り返る先生方の姿が見受けられました。

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