
近年、少子化をはじめ園を取り巻く環境が大きく変化するなか、事業承継や次世代の園経営をどのように進めていくのか――。これは、多くの園に共通するテーマではないでしょうか。
そこで総幼研では、同じ立場だからこそ共有できる悩みや実践を語り合い、これからの園経営をともに考えるつながりの新たな機会として、7月27日、「次世代・後継者のカタリバ ~変化の時代を、同じ立場で支えあうネットワークへ~」をテーマにオンライン交流会を開催しました。
■世代を超えて学び合い、これからの園経営を考える場に
交流会前半は、自らも次世代・後継者という立場の、会員園の園長先生による実践例の話題提供、後半は参加者同士による課題共有という2部構成で行われ、幼稚園・保育園・認定こども園の園長・後継者が全国各地から参加しました。
交流会を通して印象的だったのは、立場や世代は異なっても、多くの参加者が共通する課題や悩みを抱えているということでした。事業承継や少子化への対応、法人経営の将来などについて、率直に語り合う、有意義な学びの時間となりました。
交流会で共有された主なポイント
① 職員が主体となる組織づくり
園長がすべてを担うのではなく、職員に役割や裁量を委ね、園運営を支えていく組織づくりについて実践が共有されました。チーム制など、採用や人材育成などにも職員が主体的に関わることで、一人ひとりの主体性を育み、組織全体の力を高めていくことの大切さが語られました。
② 少子化時代を見据えたこれからの園経営
少子化など園を取り巻く環境が大きく変化するなか、これまでの方法にとらわれず、将来を見据えて園経営を考えていく必要性が共有されました。生成AI・ICTによる業務改善や新たな情報発信など、変化に柔軟に対応していくための具体的な実践も紹介されました。
③ 事業承継に大切な「対話」と「役割の共有」
事業承継は、単に役職や業務を引き継ぐだけではなく、世代間で対話を重ねながら、園が大切にしてきた理念や想い、これからの方向性を共有していくことが重要です。それぞれの立場や考えを尊重しながら、次の世代へどのようにバトンをつないでいくかについて意見が交わされました。
④ 同じ立場だからこそ語り合える「つながり」
園経営や事業承継など、日頃はなかなか話す機会の少ないテーマについて、地域や世代を越えて率直な意見交換が行われました。同じような課題に向き合う全国の園長・後継者と実践や悩みを共有できるつながりそのものが、それぞれの園のこれからを考える大きな力になるとの声もありました。
■参加者が得た学びと気づき
参加者からは、「同じような課題を抱える仲間が全国にいることが分かり心強かった」「他園の視点から新たな気づきを得ることができた」「世代を超えて率直に意見交換できる貴重な時間だった」といった感想が寄せられました。
また、後継者世代からは今後の園づくりへの意欲や事業承継に向けた対話の必要性が語られ、現役園長からは次世代への役割の引き継ぎや組織づくりについて改めて考える機会となったという声も聞かれました。
■次世代の園経営を支える「学び」と「つながり」をこれからも
今回の交流会では、少子化時代における園経営のあり方や職員主体の組織づくり、事業承継に必要な対話の重要性など、それぞれの園のこれからを考える多くの学びが共有されました。
そして、世代や地域の異なる参加者が、それぞれの立場から経験や考えを持ち寄ることで、新たな視点や気づきが生まれる機会となりました。

総幼研では、この交流会を一度きりの学びで終わらせるのではなく、全国の園長・後継者が継続的につながり、互いに学び合い、支え合えるネットワークづくりの第一歩として大切にはぐくんでいきたいと考えています。
今後も研修会や公開保育、交流会などを通して、幼児教育の質の向上と持続可能な園経営を支える学びの場を提供するとともに、全国の仲間とのつながりをさらに広げてまいります。
※会員園の先生向けの研修会、研究会です。総幼研にご興味ある園関係者の方は入会案内をご覧ください。
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