「体温異常」の子どもにしないために。薄着教育、ふたつの目的。

11月も後半となって、朝晩寒さを感じる時候となりました。その中を、シャツ一枚でがんばる子どもたち(パドマ幼稚園ははだか・はだしです)。感心しつつ、ちょっとかわいそう…とつぶやく保護者の方もいらっしゃるかもしれません。
最近の子どもたちの「体温異常」について、ご存じでしょうか。人間は恒温動物であり、幼児であれば36.8度前後が「平熱」とは必ずしもいいきれないほど、「低体温」「高体温」の子どもが増えています。
35度台の低体温の子どもは、朝、弱い。朝からあくびをする、集中力がない、ぐにゃぐにゃする。37.5度以上の高体温の子どもは、汗を出す汗腺が上手に機能しないので、熱が体内にこもりやすい。熱中症の要因になりがちです。
こういう子どもの体温の調節機能がたいせつな「自律神経」なのですが、これは幼児期に著しく発達することが研究で明らかになっています。ところが、最近は通年、空調で「快適な」温度が保たれるなど文明が進みすぎて、暑さ寒さを感じることがむずかしくなってしまいました。自律神経がうまく機能しないと、体温が乱れ、その影響で子どもがうまく「自律」できない。小・中学校の朝礼で子どもがじっと立っていられない、ふらふらする、倒れる(起立性機能障害といいます)、教室でアレる、キレる、などはその現れなのです。
ではどうすればいいのか。二つの解決策があるのですが、そこに総幼研の推奨する薄着教育の目的があります。
ひとつは、屋外で思いっきり運動をすること。朝の時間帯に、大人も一緒の方が運動量が増えます。先生が見てくれていると、子どもは安心して、あそびに集中することができるのでしょう。もうひとつは皮膚感覚を鍛えること。暑い、寒いも、肌を通して信号が脳に送られ、自律神経を刺激するのです。
もちろん、これは子どもの生活リズム‥早寝早起き、十分な睡眠、朝食、そして旺盛な園活動など‥がベースにあって効果的であることはいうまでもありません。
薄着も、あるいははだか・はだしも、乾布摩擦も、子どもたちの健やかな発達を願って取り組む、総幼研教育の実践なのです。

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