総幼研夏期研究大会 開催報告(7月29日、30日)

去る7月29日(月)、30日(火)の両日、兵庫県ANAクラウンプラザホテル神戸で開催され、55園125名の先生方がご参加されました。
全国からたくさんの先生方にご来場いただき、誠にありがとうございました。ここでは、当日の様子をご報告いたします。

【1日目】
様々な知と出会う2日間のはじまり
『総幼研夏期研究大会2019』は大会名の通り「研究」を重点に企画されました。
実践知発表を起点に先生どうしの保育現場の深め合いが、より活性していく……そんなイメージから『あなたのもとに届いた知。共に深め、共に学ぶ。』といった大会のキャッチフレーズがうまれました。

1日目の開会式後、スポーツや健康に関係する心理学を専門とする園田学園女子大学人間健康学部教授、荒木香織先生の記念講演①が行われました。講題は『調整力~しなやかな心を創る』。パフォーマンスサイコロジーⓇやリーダーシップの側面から専門用語をわかりやすく紐解き、エビデンスに基づいた新たな気づきを届けてくださいました。
「失敗した際、心は折れてもよい」や「むしろ失敗した際にネガティブな積み重ねにせず、成し遂げたいことに向かう姿勢がたいせつ。そして失敗は、有能になる(挑戦にうまく取り組む)ためのもの」とする捉え方が、「自分自身の考え方や姿勢を変化させるきっかけになった」といった参加者の声も複数いただきました。

会長園の大阪府・パドマ幼稚園による園研究発表では『総幼研教育における「模倣」の育ち~2歳児を中心に~』をテーマにお話しいただきました。

【2日目】
各園における保育現場からの声
『研究大会』のメインプログラム、支部実践研究事業報告会からスタート。(各研究担当園のテーマに関してはコチラ
研究内容の説明だけでなく、研究を通してうまれた各園の様々な変化や今後の(さらなる質向上にむけた)課題などについても報告が行われました。

その後は秋田光彦先生(会長)、堤孝雄先生(福岡県・荘島幼稚園園長)、鈴木このみ先生(大阪府・楠京阪幼稚園園長)、西堀はるみ先生(総合幼児教育研究所副所長)、榎本和代先生(総合幼児教育研究所部長)によるセッション『保育の質向上について語り合う~4支部の研究報告を下敷きに~』が実施されました。そこで出てきた共通キーワードは「共有、記録、学び合う」。
鈴木先生からは、園が公開保育研究会の担当園となった時の体験談をはじめ、先生方の思いの共有や園でひとつになることのたいせつさ、また、そういう先生方の姿勢によって、園の子どもたちも育っていくといった今回の研究事業の取り組みとの共通点のお話がありました。
堤先生からは「目的意識」の重要性を再認識するお話がありました。普段何気なく行っている行事や保育が日々のくり返しの中でややもすると「いままでこうしてきたから」と「やり方」にのみ囚われて、一つひとつの行事や活動の目的がおざなりになっていないか? ほんとうに子どものためになっているのか? 時代と共に保育環境も急速にかわっていく中で「豊かな子どもの育ち」のために、「かえていくべきものとかえてはいけないもの」を見極め、目的意識を明確にし、よりよい保育を目指す「あり方」について考えさせられました。

まとめの時間では、互いの保育を見合って共有する際に、違いを「正」か「誤」かと決めつけてしまうのではなく、異なっている部分がパーソナリティの違いから生まれているその人らしさの部分、その人ならではの「よさ」ということもある。そのため、総幼研教育を通して心をひとつにし、基礎基本を大事にしながらあり方を深め合っていくということがこれからもたいせつ、といった紐解きがありました。

場を共有する一体感
その後の記念講演②の講師は、育児漫画家の高野優さん。『心豊かに子育て支援』を講題に、三姉妹の母としてご経験された育児話、特に反抗期を中心とした子どもの成長について、時にはユーモアを交えながら等身大の母親視点で語ってくださいました。なお、エピソードはことばだけでなく高野さんによってイラスト化され、リアルタイムに描写が会場スクリーンに投影されるため、参加者の笑顔や感動がうまれ、会場は一体感に包まれていました。また、ご自身の幼少期や「好きなことがあるということが、その子の武器になる」というようなお話も含め、園と家庭、また社会を通して子どもの育ちを考える連携や環境そのものの重要性に、改めて気づかされる機会となりました。

締めくくりの総括講演では秋田光彦先生がご登壇。『総幼研教育、35年目のラブレター』を講題にお話しされ、参加者どうしが自園や2日間の学びを振り返って考えるショートワークの時間も設けられました。
15時10分からは閉会式が行われ、昨年度の公開保育開催園と支部実践研究園に感謝状が授与されました。小川敏雄先生(副会長)より閉会のごあいさつをいただき、参加者全員で「今日の日はさようなら」を斉唱し、総幼研夏期研究大会2019における2日間の研修会プログラムが全て終了いたしました。

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