秋田光彦会長の教育コラム– category –
-
秋田光彦会長の教育コラム
生きるための努力。子どもの言葉に向き合うこと
「会話のできない自閉症の僕が考えていること」とサブタイトルのついた「跳びはねる思考」を読みました。23歳の東田直樹さんが書いたベストセラーです。詩人であり、エッセイストであり、絵本も描くマルチな才能の持ち主ですが、彼は言葉が話せず、パソ... -
秋田光彦会長の教育コラム
悲しみから「生きる力」が生まれ変わる。
強烈な寒波が続きますが、先日19日に、パドマ幼稚園は終業式を迎えました。 前日は「お店屋さんごっこ」で子どもたちは大喜び、クラスごとにお店を出して、それぞれ歳末の「お買い物」を楽しみました。 朝、園舎を歩いていると気づくことがあります。... -
秋田光彦会長の教育コラム
学力以前。幼児教育の目的は「意欲」を引き出すこと。
選挙突入となりました。現首相は教育改革に熱心で、それは結構なのですが、時々あっと驚くようなことが「諮問」されたりします。教育再生実行会議が7月に提言した改革案のひとつが、「5歳児年長児の義務教育化」、小1のカリキュラムを前倒して、現在... -
秋田光彦会長の教育コラム
2学期。仲間関係、成熟の季節。
2学期は丸々4ヶ月という長きにわたりますが、子どもたちは運動会を境にして著しい発達を見せます。1学期で蓄積されたエネルギーを、満を持して放出する季節とでもいうのでしょうか、その動力源となっているのが、クラス集団の信頼感であり、仲間意識... -
秋田光彦会長の教育コラム
悲しみを歌う、ということ。
去る10月15日、台風一過の秋晴れの好日、総幼研会長・パドマ幼稚園学園長 秋田光茂の逝去を悼み、各方面から600名の方々にパドマ幼稚園での学園葬にご参列いただきました。 大蓮寺、幼稚園、さらに應典院の3つの施設が開放され、パドマ幼稚園、総幼研... -
秋田光彦会長の教育コラム
幼児教育の義務教育化の何が問題なのか
先般、政府の教育再生実行会議で、小学校の入学以前の5歳児の義務教育化を検討課題とするという提案がなされました。幼稚園や小学校の機構上の問題もあり、すぐさま実行は無理ですが、幼児教育が国策レベルで議論の俎上に上がることは望ましいことと言... -
秋田光彦会長の教育コラム
身体に根ざした協同性とは。日本保育学会で発表しました。
「身体の協同性に根ざした幼児教育」というちょっと難しいタイトルの自主シンポジウムは、大阪総合保育大学の弘田陽介先生が企画、私とあとふたりの若い研究者、東京電気大学の福富信也先生、国際知的財産研究機構の柳澤弘樹先生らと4人で語り合いました... -
秋田光彦会長の教育コラム
体育ローテーション。みんなとともに生きていく。
4月もはや半ば、私たちの幼稚園も平常保育となりました。朝の体育ローテーションは総幼研活動の代名詞。軽快な音楽、子どもたちの活力、みなぎる意欲。やはりこれがないと、一日が始まりません。 ローテーションのようすを見学してきました。 3歳児た... -
秋田光彦会長の教育コラム
UAEの掃除教育。何が世界の中の日本なのか。
最近ちょっと感心した話。中東のUAEアラブ首長国連邦の話です。 オイル産油国はどこも、将来予想される資源枯渇に備え、豊富な資金を投入して「教育立国」を目しています。アラブはその代表格。首都アブダビには欧米の名だたる大学が分校を出して、世界... -
秋田光彦会長の教育コラム
百読おのずからその意を解す。言語感覚を育む。
◆武士の娘が受けた教育 幕末から明治、大正、昭和を生き抜いた杉本鉞子(えつこ)という女性がいます。意外にその名を知る人は少ないのですが、恐らく英語で世界的ベストセラーを書いた最初の日本人女性として記憶されています。彼女が著した名著「武士...






